2008年04月06日

「社長と女将の三丁目の夕日」その11





~社長の子供時代⑥~



前に、飯坂温泉の芸者さんの話をした事がありますが、それこそ
昭和30年代は、飯坂温泉にとって戦後の絶頂期を迎えたのでは
ないかと思います。何故かといいますと昭和34年に、全国でも
初の山岳有料道路「磐梯吾妻スカイライン」が開通した事が
大きく起因しているのだと思います。



私どもの旅館にも全国から団体さんが沢山やって来ました。
団体さんの大方は観光バスでやってきていましたので、
いろいろなバス会社の色とりどりのバスを眺めるのも楽しみの
一つでした。



夜になると芸者さんをお座敷に呼んでの大宴会が毎晩のように
続き、うるさくてとても勉強どころではなかったような思い出
もあります。



また、昭和30年頃は「新婚旅行」という新しいジャンルの
旅行が生まれた時期でもありました。私どもの先代もブームを
見越して、当時では珍しい一部屋の中に和室とベッドルームが
ある「和洋室」を何室か作ったところ、それがバカ受けとなり、
吉川屋と言えば「新婚初夜の宿」というブランドを確立した
ものでした。あの頃はまだ誰でも自家用車を持てるような時代
ではありませんでしたから、新婚旅行も列車で福島駅まで来て、
そこから定期バスに乗り換えて穴原温泉までやってきたものです。



大安の日などは、バス停にバスが到着すると満杯のお客様が
ぞろぞろとバスを降りてくるのですが、そのすべてが新婚
カップルだった、という事もありました。



私が家業を継ぐために戻ってきた頃、よくお客様に
「新婚旅行はお宅にお世話になったんだよ」
と言う言葉をかけて頂きましたがさすがに最近は少なく
なりました。それはそうですよね、あの時代からもう50
年も経っているのですから・・・・



2008年4月6日 社長




~七代目より~
話に聞くところによると今から50年以上前、時代の最先端の
「源泉掛け流し露天風呂付き客室」があり、それも新婚旅行
ブームに拍車をかけたみたいですね。あまりに時代の先を
行き過ぎた当時の吉川屋・・・^^;
いまは、贅沢感のある露天風呂付き特別室が2室あります。
新婚さん、お待ちしてますよ☆





●ベビーブームの頃は大変お世話になりました
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Posted by まちゃき七代目 at 19:58Comments(0)社長と女将の三丁目の夕日