2008年04月13日

「社長と女将の三丁目の夕日」その12





~女将の子供時代⑥~



皆さんも「おばあちゃんの知恵」を頂き助けられたことが
きっとあることと思います。
転んだりぶつかったりして泣くと「痛いの痛いの飛んでけーッ」と
私も自分の子供たちに言っていたのは、母や祖母からの教えでした。



私は生後10ヶ月の頃肺炎にかかったそうです。
近所の人が鯉の生き血を飲ませると良くなると言って、
生きた鯉に針を刺し口の中にたらしたそうです。
その時は一向に良くならずもう危ういと云われたそうで、
医者からアメリカからの薬で注射器一本2,000円するが
(当時ではとても高いもの、確かペニシリンとか
今のお金にすると数万円でしょうか)どうかと言われ
母の父がどんなに高くてもいいから命を助けてくれと
医者に頼み朝晩注射を打ちに数日来て、肺炎が治ったと
母から聞かされていました。



よく風邪も引いたようでその度におばあちゃんがくず湯を
飲ませてくれてガーゼの中にネギを入れ首に巻いてくれた
ようでした。
それから、「ものもらい」ができた時、柘(つげ)のくしを
畳にこすって熱くしその熱いところを目にできたものもらい
に当てると不思議に治ってしまったこともありました。



昔に、母や祖母たちから教えてもらったこういうおまじないの
ような、でもたまに効く“知恵”を私は覚えていて、息子(七代目)
が高校受験の時高熱を出し、病院の解熱剤もきかずすぐ又熱が
上がってしまった時、当日の朝、雪ノ下(薬草)をすってガーゼで
絞りその汁を朝飲ませたところ、午後から少し熱が下がりおかゆも
のどを通ったということもありました。



色々書きましたがこれらのことも代々伝えられてもいいのではないか
と思います。



2008年4月13日 ひでこ女将




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Posted by まちゃき七代目 at 19:50Comments(0)社長と女将の三丁目の夕日