2009年01月05日

吉川屋のお正月③~西根神社ってこんなトコロ~

どーも、吉川屋の七代目です。
ナナちゃんとお呼びください<?



今日は吉川屋の元旦に元朝参りでシャトルバスを出している
地元の神社「西根神社」について当館の畠社長が調べてくださった
ので、写真と一緒に紹介させていただきますねっ
なんと、今年のNHK大河ドラマ「天地人」とのつながりも?
お暇なときに読んでみてくださいね(^_^)



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西根神社について



西根神社は、飯坂温泉駅から東に向かい約500メートル、飯坂町湯野にあります。
この神社は、江戸時代の初期に私財を投じて「西根堰」の建設に携わった古河
善兵衛(ふるかわぜんべえ)、佐藤新右衛門の偉業をたたえ明治19年(1886)
に建立されたものです。元朝参りはもとより、小正月に行われる「どんと祭」や
境内にある高畑天満宮の「うそかえ祭」には大勢の参拝客で賑わうところです。



江戸時代の初期、飯坂町を含む信夫郡、及び伊達郡は上杉家米沢藩の領地
でした。徳川家康によって米沢藩30万石に移封された領主上杉景勝は田畠
を耕し藩の財政を豊かにする為に水利事業を積極的に展開していました。
その政策の一環として「西根堰」は開削されました。但し当時上杉藩は財政が
逼迫しておりましたので藩の許可は出たものの建設資金を準備する事が
できませんでした。



そこで当時西根郷の郡役であった佐藤新右衛門が私財を投じて開削に
着手、1618年に現在「下堰」といわれている約13キロを完成させました。
引き続き、1624年には当時信達地方を預かる上杉藩福島奉行の古河善兵衛
がこれまた藩の財政事情から私財を投じて「上堰」の開削に着手、岩盤を
くりぬくなどの難工事の末、約30キロに及ぶ水路を完成させました。
この二本の農業用水路が完成したお陰で福島盆地北部の耕作面積は
飛躍的に拡大し領地を潤す事になったわけです。「西根堰」は現在も国土
交通省の管轄の下、流域の農家にとって必要不可欠のものになっております。



ちなみに、古河善兵衛は、今年のNHKの大河ドラマ「天・地・人」の主役
直江兼続の配下にも当ります。又佐藤新右衛門は、同じく数年前に放映
された「源義経」に登場した佐藤継信、忠信兄弟の親、佐藤基治公の18代目
の子孫に当ります。又、「上堰」の取水口は穴原にあり、吉川屋から歩いて
すぐのところにあります。



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小さい頃何気なく遊んでいた「西根神社」にそんな由来があったとはッ!!
このへんでは小学校の社会科見学では必ず行くのですが、大人になって今だから
こそ分かる「歴史の重み」を感じることができますね~!



以下は今年の元旦に西根神社に行った時にわたしが撮った写真ですっ







西根神社の入口です。ピークも終わったはずのお昼頃に行ったのですが
駐車場もなかなか入れませんでした。しかし最近だいぶ整備され、入口が
一方通行になるなどして便利になりました







やきとり、チョコバナナ、大判焼きなどの定番の出店の匂いがとても
香しく、食欲をそそります。しかしこの後おせちが待っていたのでここはガマン!







昨年をはるかに越す「おみくじ」に並ぶ人の行列!
あまりの人の多さに今年はおみくじを買うのを断念しました(^^;)







みなさん、これなんだかわかります?
おそらく福島市~伊達市地方だけに伝わる「福まさる」という郷土玩具
です。 昔から正月の暁詣りの帰りにはかならず買ってくるといわれ、
神棚などにあげて拝んでいると、その年は作物がよく実るとか、商売が
繁昌したり、子どもがよく育つなどと言われているので、みんなが喜んで
買っていくのだそうです。
弓のようにはった糸を、カランコロンと小気味良い音を立てて滑る様子は
なんとも愛らしく、小さなお子様にもよく似合います







こちらもこの地域の名産品、「ゆずあめ」ですね~
福島市内の信夫山が「北限のゆず」といわれ、程よい甘さが美味しい逸品です。







小さい頃は素通りしていた「御祭神略記」も上記のエピソードをふまえて見ると
感慨深いものがあります。



みなさんも、自分の家の近くの神社にふらっと寄って、その由来などに
思いをしのばせてみるのも、悪くないかもしれませんよっ♪




●来年は吉川屋の元朝参りで、無病息災、家内安全
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Posted by まちゃき七代目 at 20:03Comments(0)吉川屋のイベント紹介