2010年07月01日

【おらが湯 藤太湯伝説】(4)

【おらが湯 藤太湯伝説】(4)



次の朝、嵐が過ぎ去った『大作山』の木々や緑は生き生きと生命を
吹き返していた。





色鮮やかな若草・季節の花々・きのこ・蝶などが生き生きとし、
生けるすべてのものに光のそそぎ、岩から流れ落ちる滝は、
嬉しげに踊るように流れている。





お姫様は





「貴方さまのおかげで、日ごろの仇を退治していただき、
これほど嬉しい事はありません」





と礼を述べ、感謝の印にと黄金千枚・漆千杯・矢千本を差し出した。





しかし藤太は、





「この度の事は、武門の誉れ、我が身の面目です。これ以上
望むものはありません。贈り物は辞退したい」





と言った。お姫様は、この恩にどうにかして報いたいと思い、





「麓の湯沢の滝のほとりに佐波来(さはこ)の住む里があります。
第一二代景行(けいこう)天皇御子日本武専(やまとたける)
様が東征の折、病に伏し佐波来湯に入浴したところたちまち
平癒したと言われる霊泉があります。





私がご案内しますので、どうぞおいでくださいますよう」





と心をこめて言った。





「日本武専様がご入浴なされた霊泉佐波来湯で百足の血で
穢れた体を洗うのは、あまりに恐れ多ことです」





と藤太は断った。






お姫様はほとほと困って、故郷である竜宮の乙姫様に相談した。





すると乙姫様は大作山の難儀を取り除いてくれたことを大変喜び、





「佐波来湯の北隣りの泉で百足の血で汚れた衣服を流しなさい」





と啓示した。





藤太は再三再四の親切を断るのも心ないと思い快く承知して、
言われた通り泉で汚れた衣服をすすいだところ、なんと!
冷たい清水がだんだん暖かくなり、熱い温泉が湧いてきた
ではないか。藤太は、





「いやー、不思議なことがあるものだ」





とゆったり温泉に浸かり、昨夜の激戦の疲れを癒したそうな。






                       おしまい 



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